Eスポーツのスポーツ

その他,日記

スポーツ

日本人的な「スポーツ」のイメージは、「外で汗を流してルールに則って運動して、体を動かす快感を得たり共感する」ことと思う。

なのでEスポーツがスポーツの部類に入らない人もいると思う。

Eスポーツを見ると、大の大人達が一つのゲームに向かい合い、本気で相手に勝つことを考える、そんな様子を見ることが出来る。

動画で韓国人とアメリカ人のプロ選手がプレイしているのを見たのだが、韓国人選手が「あなたはどうやって勝とうと考えている?」と何度も聞いていた。

そこには勝てなければ自分たちはプロでいられない、勝てるまでのステップを聞いている、お前はどう考えている?という思いを感じた。本気である。

しかしこういった様子は、ときに奇異の目に見られる。ゲームというのは遊びであり、その土俵で相手を凌駕する方法を延々考えるのは、不思議なことかもしれない。

でも日本でも将棋や囲碁などプロスポーツ化したゲームが有る。将棋を見ていると思うが、ゲーマー達がそんなふうに真に打ち込めるのはバックグラウンドがあるからだ。

職業(賞金)になっていたり、格式があったり、有名になれたり、ゲーム性が広く知れ渡る。こういうことが既にEスポーツにもあるのだ。

配信

統計ではEスポーツの観戦動画の再生数が普通のスポーツをこれから上回るらしい。

強く、上手くなり、勝てば、賞金と名声が舞い込むことになる。プロゲーマーたちはツイッチなど使って配信していて、ツイッチでは投げ銭を得ることが出来る。そちらから得る収入が多い人もいるらしい。

今の時代、みんなが野球かサッカーをしていてポケモンを遊んだことがあるわけじゃない。みんが興味あるものはネットのせいで、広く深くなりつつある。

Eスポーツの難しさを知るのはやはり同じゲームを遊んだ人だ。

youtubeやグーグルへアクセスすると、今自分のしていることや興味のあることに関連があるような動画がおすすめされる。

今は機械がおすすめするリンクを踏む時代になりつつある。おすすめ機能だ。更にゲームを遊ぶと、ゲーム配信機能がゲーム機についていたり、ボイスを使ったチャットを行えたり、SNSに投稿しやすいなど、ゲームコミュニティに入ることになる機能が今は充実している。

そういった今のユーザーを取り囲むリンク機能達が、ゲームならより面白い、うまいプレイヤーの配信動画へ繋げる。

格式

韓国では日本で言うオリンピックに出るような選手と同じ扱いをEスポーツ選手もされるらしい。まるでK-POPアイドルのような人気があるそうだ。

なので選手たちもそれに答えてプロ選手らしく振る舞いつつ、打ち込んでいると聞く。

それに比べると日本人のプロゲーマーに向ける目線と、プロゲーム選手自身の振る舞いはまだまだ後進国といえる部分がある。

韓国以外の国でもプロゲーム選手が差別発言などすると、チーム除外などの重い処分がくだされている。

公平性

Eスポーツのルールは公開されていない、ので公平性が担保されていないのでは、という話題がある。

サッカーなどの有名なスポーツのルールはいわばみんなに公開されている。フリーといえる。

しかしEスポーツの場合、ルールはソフトのソースコードなので公開されていない。例えばバグ技を使ったらどうなるか。そもそもそれはバグなのか誰が決めるのか。企業か。

大会の規約を見ると、バトルロワイヤル系のゲームだとキル数で競っていたり、バグ技についてはバグ技を使うの禁止とか一文が書かれていたりしている。機材やコントローラの制限などもある。そうやって納得できるまで規定されている。

そんなあやふやながら実際、現実でEスポーツは成り立っているのだ。大金が動いている。不思議だ。

みんな同じゲームをダウンロードして、つまり同じデッキ構成で戦わせている、みたいな納得もあるのかもしれない。

法律

日本は、Eスポーツの周りの法律の関係で、Eスポーツゲームを遊べるお店を作りづらかったり、賞金の出る大会がやりづらい問題があるそうだ。

でも人間可能なことはするので、法律が変わるようなことがあれば、日本中にEスポーツが出来るお店が自ずと出来て、大きな賞金の大会は開かれ、より門戸は開くと思う。

すると受け入れられない人は置いてきぼりにして、勝手に受け入れられていくと思っている。

遊びとスポーツ

本当に人生が変わってしまう、そういう部分が遊びとスポーツの分かれ目に感じる。

大会の賞金が高額になるだけでいいわけじゃない。支える人、収入、配信、見ごたえのある素晴らしいゲーム、ゲーム機、サーバーなどの技術。Eスポーツが現れるのは大きな時代の流れがあるのだろう。

自分の世代ではゲームは与えられて、時間を潰してしまうものだった。しかしこれからの時代の子供はそこらのゲームに遊んでハマると、そこにはプロへの道があるのかもしれない。友達たちとゲームでただ遊ぶだけじゃなくて勝つためのステップを語り合うものになるのかもしれない。