Amazon LightsailでWordPressブログを作ってみる(1)~インスタンス作成、固定IP設定~
このブログをLightsailで作ってみました。
何回かにわけて、自分の勉強も兼ねてブログを公開するまでの過程を書いていきます。よかったら参考にしてみてください。
シリーズの目次です。
(1)Lightsailについてと、インスタンスを立てて固定IPを設定するまで。(この回)
(2)SSHクライアントやSFPTクライアントを使えるようにする。
(3)独自ドメインでアクセスできるようにする。
(4)Let’s EncryptでSSLを設定する。
(5)メールを送信できるようにする。
(6)メモ
以下はこの記事の目次です。
Amazon Lightsailとは
AWSのサービスの一つAmazon Lightsailは、数クリックでOSとアプリケーションが入った仮想専用サーバ(以下VPS)を用意することが出来るサービスです。
WordPress以外にもいろいろ選べる(NodeとかLANPとかMEANスタックとかGitLabとかMagentoとかOS(Ubuntuほか)とか)ので、サーバーとアプリケーションをクリックポチポチで立てて試したいなぁという時にも良いかもしれません。
Choose an Amazon Lightsail instance image | Lightsail Documentation
性能と料金
今回は一番安い月 5$のプランを見てみます。
性能は以下のようになっています。
・メモリ 512 MB
・CPU 1 コア
・容量 20GBのSSD
・転送量 1 TB (つまり33GB/日ぐらいかな?1TBを超えると1GBごとに0.14$課金)
・専用のDNS(1 か月で300 万個のクエリーを超えると、100 万個の DNS クエリーごとに 0.40$課金。)
初めてのユーザーには5$プランのインスタンス750 時間分の無料枠があります。(インスタンス一つだと一ヶ月分になり、インスタンスは複数立てても良い)
他のVPSとかレンタルサーバとかを使ったことないので勘違いしているかもしれませんけど……他のと比べても、あまり変わらない料金な気がします。
AWSにアカウント登録
AWSにアカウントの登録と、クレジットカードの登録はしておいてください。
余談ですけど、クレジットカード持って無くてもデビットカードでも大丈夫です。
インスタンスを作る
インスタンスというのが一つの仮想のサーバーになります。さっそくインスタンスを一つ作ってみます。
Amazon Lightsailのホームページにアクセスして、ログインします。
ホーム画面のCreate Instanceのボタンをクリックします。
(上の画像では、インスタンスを作った後なので右側にありますけど、何も作ったことがない状態だと真ん中にあったはず)
次のページで設定を行います。
リージョンは東京。
インスタンスイメージは、Wordpressを選びます。(ここでラウンチ時に実行するスクリプトや、デフォルトのsshキーペアを設定することも出来ます。今回は何も設定しなくていいです。)
インスタンスプランは一番左。
インスタンスの名前を入力します。
設定が終わったら、Createボタンを押します。これでインスタンスが作られました。
ブラウザでアクセスしてみる。
インスタンスが作られたら、ホーム画面は上記に貼った画面みたいになったはずです。
ここで作ったインスタンスをクリックします。すると下のような設定画面が出ます。
書かれているPublic IPをブラウザのアドレス欄にコピペしてアクセスします。
するとブログ画面が表示されました。
こうやってブラウザで確認することで。もうなんか出来たぞ、やったー感を味わえます。
インスタンスに静的IP(以下固定IP)を付ける。
ここで後々のために、固定IPを作りインスタンスに設定したいと思います。
先ほどPublic IPでアクセスしましたが、このIPは固定されていません。インスタンスの再起動時などのタイミングでIPが変わってしまいます。ここで固定IPを作り設定しておくとIPがそのIPに固定され、便利に使うことができます。
ホームのページのCreate static IPのボタンか、インスタンスのページのNetworkingタブのCreate static IPのボタンを押します。すると固定IPの作成画面になります。
作成画面では、固定IPを作るリージョン(インスタンスがあるリージョン)、アタッチするインスタンス、IPの名前を設定します。
リージョンはインスタンスと同じ東京に、アタッチするインスタンスに先程作ったものを指定します。名前も何か付けます。
そして一番下のCreateボタンで作ることが出来ます。
作ると、Static IPのページが表示され、ホームに戻ると新しくIPが作られていることがわかります。
またインスタンスのIPの横にピンマークが付いて、固定IPになっています。
固定IPにアクセスしてブログが表示されることを確認します。
WordPressダッシュボード(管理者画面)にログインする。
WordPressダッシュボード(管理者画面)にログインしてみます。
ダッシュボードにログインするには、http://{Pubric IP}/login
のアドレスにアクセスします。(または、ブログページの右下にあるペラっとめくれたようになっている部分をクリック→Bitnami説明ページの真ん中にあるloginをクリック、でもアクセスできます。)
ログインページにはユーザー名とパスワードを入力します。
ユーザー名はuser
。(awsのインスタンスの説明ページに書いてあるものではない)
パスワードはサーバーの中のbitnami_appliation_passwordというファイルに生成されて書かれています。
なのでここで、Lightsailのブラウザコンソールでアクセスしてそれを見に行きたいと思います。
コンソールからパスワードをコピペする。
インスタンスのページを開き、Connectタブを開くとConnect using SSH
というボタンがあるのでクリックします。するとコンソールが開き、サーバーに接続することが出来ます。
以下のコマンドを実行します。
cat bitnami_application_password
ここで、コンソールに表示されたパスワードをコピペすることが出来るのですが、Windowsでは少し作業が必要です。
まずコピペ対象をドラッグして、Ctrl+C
を押します。
次にCtrl + Shif + Alt
を押すと、クリップボード画面が出ます。ここで表示されたクリップボード画面のパスワードをCtrl+C
でコピーします。
これで、Windowsのクリップボードにパスワードが入ります。
コピーが出来ましたら、あとはこのパスワードをログイン画面にペーストすると、ログインすることが出来ます。
終わりに
とりあえず1回目はここまでです。インスタンスを立てて、IPを設定しました。
次の回ではローカルからSSH接続出来るようにPuTTYを設定します。
参考
Get Started with Bitnami Applications using Amazon Lightsail
[Bitnami WordPress for AWS Cloud](https://docs.bitnami.com/aws/apps/wordpress/)
[Frequently Asked Questions for AWS Cloud](https://docs.bitnami.com/aws/faq/#upload_files)
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